ジョセフ・ジョースターという男がリサリサ様の屋敷にやってきました。
愛称はジョジョ。”ジョ”セフ・”ジョ”ースターでジョジョだそうで。リサリサ様を先生として波紋の修業をしている。
わたしは波紋に関して知識が浅いので、修行で何をしているかはよくわからない。

「おっ!!!」

郵便受けを確認しようとした瞬間に呼び止められて振り返れば、たった今頭の中で思い描いていた人物
がそこにいて、思わずどきっとした。これは、ジョセフがカッコ良かったから、とかそんなんじゃない。
絶対に、絶対に、絶対に違うんだから。195cmとかいうバカみたいに大きい身長の彼が、わたしを見下ろしている。

「マスク……とれたんだ。」

初めて見た時は、なんだかいかついマスクを着けていたけれど、それが今はなくなっていた。
ジョセフの顔をまじまじと初めて見た。ジョセフ……かっこいい。少し、見惚れてしまった。

「おうよ!なあ、今、絶対に俺に見惚れてただろぉ〜?マスクのとれたこの顔がハンサムで、吃驚したって顔してるぜ!」

なんでわかったの!?

「うっ、あ、ち、違うよ!別に、シーザーのほうがかっこいいし。」
「あ〜ッ?あのイタ公なんかのどこがいいんだよ!っていうか、って……。」

物凄く怖い顔をしたと思ったら、次の瞬間にはじっとわたしの顔を見つめるジョセフ。
っていうか、ジョセフって身長がバカみたいに大きいから、ちょっと不機嫌な顔で大きな声を出すだけですごい迫力。
――っていうか、ジョセフ、なんでこんなにわたしのこと見つめるの?
美しい、翠の瞳に、吸い込まれそう。

「きれーな黒い瞳してんだな。って何人?」
「わ、たしは、日本人だよ。」
「へえ、どうりでちっちぇわけだ。俺と何センチ差があるんだろうな。」

神妙な顔でわたしと自分との身長差を割り出そうとしている。
なんだかちょっと、可愛い。

「あんだよ?なあ〜に笑ってんだこの野郎!」
「なんか、可愛いなって思って。」
「オーノーッ!色男ジョセフさまに向かって可愛いだなんて耳を疑うぜ!かっこいいの間違いだろ!」
「ジョセフはかっこいいよ。」
「な、なんなんだ、よくわかんねえなあ。調子狂うぜ。」

ぽりぽりと頭をかいたジョセフ。
じいっと、わたしはそんなジョセフの瞳を見る。

「ジョセフこそ、綺麗な緑色。宝石みたい。」
「そうかいそうかい、ありがとよー。」

褒められ慣れてないのか、ジョセフはぽつりと礼を述べた。
いつもひょうきんで、ふざけてばっかりなのに、素直にお礼を言うなんて、意外だった。

「にしても、本当にすっげー綺麗だな。見惚れちまったぜ。お前の目。」
「今はジョセフの影に隠れてるから暗いけど、光りに当たれば茶色いよ。」
「へーどれどれ!」

言いながら、ジョセフはすっと横にスライドした。太陽の光がわたしにさして、わたしは目を細める。
急に避けるやつがあるか!目が痛いよ!

「おーほんとだわ!茶っこいな!おっもしれー!!」
「そんな面白くないよ。」
「でも、ほら、俺がさ、」

すっとジョセフが、先ほどまでジョセフがいた位置よりももっとわたしの近くに立って、太陽をさえぎる。
わたしの顎に手を添えてくいっと持ち上げると、腰を屈めてわたしの瞳を覗き込んだ。

「こうやっての近くにいたら、俺はの日陰になるからの目はずっと黒だ。んーっ、やっぱりきれいだなあ!」

そうやって笑ったジョセフが、まるで太陽みたいで(波紋だけにね。)、なんだよもう、って思った。
好きになっちゃうよ、とも思った。

「マンマミヤー!、ジョジョとなにしてんだ!」
「げぇ、シーザー……。」





する

ブラックストーンの瞳
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いや、青山ね、ジョセフすーんごい好きなんですよ。
でもね、いまいち掴みきれてないんですよ。ジョセフという人間を。だからね、ちょっと違和感を感じた人も
いるかもしれません。ただ単に青山が未熟なだけです、ごめんなさい。笑
まあそれでですよ、ジョセフってあんまり見かけないんですよね。ですので自給自足です。
このサイトの八割自給自足ですからね。
(2013.01.05)
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